月1回15分で部下のモチベが急上昇!若手の離職を防ぐ「魔法のMTG」とは?個別ミーティングの主役は部下。上司・経営者は質問する役、聞き役に徹しよう(写真はイメージです) Photo:PIXTA

少し前に、個別ミーティングの手法を紹介する本がベストセラーとなり、部下と一対一で対話することの重要性が広く認識され、一部の職場では、すぐに導入の動きがありました。ただ、お互いのスケジュールが合わなかったり、話が続かずすぐに終わってしまったりなど、継続することができずに自然消滅したというケースが多々見られます。なかなか現場に浸透しないのは、「他にやることが山のようにあってミーティングに長い時間を割けない」と、上司も部下も思っていることが原因です。しかし、個別ミーティングは必ずしも長い時間を費やす必要はありません。1カ月に1回、15分程度で十分です。そうであれば、他の業務に支障を来さず実施できるとは思いませんか?(メンタルチャージISC研究所代表取締役 岡本文宏)

個別ミーティングの
3つのメリット

 個別ミーティングを継続的に行うことには、以下の3つのメリットがあります。

(1)現場の状況が把握できる
 まず、部下の現状が把握できるので、小さな不具合やちょっとした変化に早期に気づけます。それにより、問題が大きくなる前に防ぐことができます。

 たとえば、仕事をしていく上で行き詰まったり、疑問を感じたりした際に、誰にも相談できずにいると、ストレスを抱え、やる気が著しく低下してしまいます。個別ミーティングを定期的に行うことで、部下の悩みに早期に気づけるので、適切なタイミングでサポートができます。